トピックスセミナーTOPICS SEMINAR

分析・科学機器業界注目のトピックスごとに、専門家や有識者が「現在社会に求められている様々な課題解決やヒント」につながる講演・解説をします。

【場所】幕張メッセ 国際会議場コンベンションホール 会場 A・B、国際会議室

■聴講方法:完全事前申し込み制です。

  • 1.JASIS事前入場登録後、ご希望のプログラムをお申し込みください。
  • 2.お申し込み後受信するメールとJASIS入場証をプリントアウトして、セミナー会場にご持参ください
    (入場証用ストラップ付ホルダーは会場でご用意していますので、ご自由にお取りください)。
  • 3.受講受付はセミナールーム前で、セッション開始15分前から行います。新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、
    以下にご理解・ご協力ください。
    • ・セッション開始15分前まではセミナールームにご来場いただかないようお願いいたします。
    • ・満席の場合は入室をお断りいたします

タイムテーブル

タイムテーブル

9:30~10:00

10:00~10:30

10:30~11:00

11:00~11:30

11:30~12:00

12:00~12:30

12:30~13:00

13:00~13:30

13:30~14:00

14:00~14:30

14:30~15:00

15:00~15:30

15:30~16:00

16:00~16:30

16:30~17:00

9月8日(金)
A会場

DX DX DX
B会場

環境 環境 環境
国際会議室

RSC-TIC2023

トピックスセミナー一覧

先端材料

9月6日(水)10:30~12:00A会場

プラスチックリサイクルの最新動向と機器分析

プラスチックリサイクルからみる炭素循環

東北大学/大学院環境科学研究科 教授

カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーへの転換が国際的取り組みとして重要になってきている。本講演では、プラスチックリサイクルを通してカーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーの実現の期待と可能性について解説する。

吉岡 敏明 氏

吉岡 敏明 氏

プラスチックリサイクルにおける機器分析の役割

東北大学/大学院環境科学研究科 助教

持続可能社会へ向けた取り組みが国際的に加速しており、プラスチックリサイクルもその重要な一翼を担っている。本講演では、プラスチックリサイクルにおける機器分析の役割について、特に、熱分解法によるプラスチックのケミカルリサイクルプロセス開発における機器分析の重要性に重きを置いて解説する。

熊谷 将吾 氏

熊谷 将吾 氏

先端材料

9月6日(水)13:00~14:30A会場

ポリマーの挑戦―軽量化でサーキュラーエコノミー実現を目指す

サーキュラーエコノミーに貢献する環動高分子

東京大学/大学院新領域創成科学研究科 教授

最近、プラスチックのサーキュラーエコノミーが世界的な話題となっている。架橋点が自由に動く環動高分子は、プラスチック、ゴム、ゲルを強靭化するのに顕著な効果があることから、プラスチックのサーキュラーエコノミーを実現する上で重要なキーテクノロジーの1つと考えられる。

伊藤 耕三 氏

伊藤 耕三 氏

「しなやかなタフポリマー」が素材の可能性を拓く

東レ/化成品研究所 研究主幹

東レでは環状高分子であるポリロタキサンを、ポリアミド6中にナノオーダーで高度に分散させる研究開発を進め、これによりポリアミド6の元来有す、剛性・強度を保ったまま、破断伸びを飛躍的に向上させた革新的な材料を開発した。本開発品は自動車、家電製品、スポーツ用品など疲労耐久性が必要な用途に広く展開が期待できる。

小林 定之 氏

小林 定之 氏

先端材料

9月6日(水)15:00~16:30A会場

カーボンリサイクルに貢献する膜分離技術の最新動向

CO2分離膜の概観

山口大学/大学院創成科学研究科 名誉教授/学術研究員

本講演では、カーボンニュートラル達成に不可欠なカーボンキャプチャーにつながる省エネルギーなCO2分離・回収技術として期待されている膜分離法の基礎と実用化段階に進んでいる高分子分離膜及びゼオライト膜や炭素膜などの新しい無機分離膜の最近の進歩について紹介する。

喜多 英敏 氏

喜多 英敏 氏

CCUS のためのCO2膜分離技術の開発動向

地球環境産業技術研究機構 (RITE)/化学研究グループ 主任研究員

近年、地球温暖化対策技術の1つとして二酸化炭素回収・利用・貯留技術(CCUS)が注目されており、CO2分離回収技術としての膜分離技術の研究開発も盛んに行われている。本講演では、CO2分離膜の研究開発動向およびRITEが民間企業と共同開発している分子ゲート膜モジュールの開発について、膜の解析手法を含めて紹介する。

教育

9月6日(水)10:30~12:00B会場

JAIMAセミナー①

自信の持てる溶液調製-何をどのように溶解するか-

宇都宮大学/工学部 教授

分析操作の基本の一つである溶液調製に着目し,先ず,分析操作においてよく用いられる濃度について詳細に解説する。さらに,化学分析で避けられないモル(物質量)濃度についてもモルの概念から優しく解説する。最後に,実務者の方が日常感じている溶液調製の疑問についても実例を挙げて解説する。

上原 伸夫 氏

上原 伸夫 氏

機器分析における測定値の信頼性

明星大学/大学院理工学研究科 教授

機器分析装置が広範に普及するにつれて、あらゆる分析技術において分析機器の取扱いが重要になってきた。機器が出力する数値の意味を理解してその信頼性を評価することは分析者の責務である。本講演では、機器の取扱い方や機器が出力する数値の意味を解説し、測定値を適切に処理して分析値として提示するための基礎を示す。

上本 道久 氏

上本 道久 氏

環境

9月6日(水)13:00~14:30B会場

ヘリウム需給状況と代替技術

ヘリウム供給不足と環境分析

国立環境研究所/企画部 フェロー

環境分析ではヘリウムガスを利用する技術が多くあり、昨今のヘリウムガス供給不足は環境分析にも大きな影響を与えている。ヘリウム代替技術は、当面の困難に対応するとともに、長期的には有限な資源であるヘリウム代替を進める意味でも重要と考えられる。ヘリウム代替技術の検討状況などについて紹介する。

鈴木 規之 氏

鈴木 規之 氏

ヘリウムの世界需給と日本の調達見通し

ガスレビュー/代表取締役社長

ここ数年のヘリウム調達難の原因と今後の調達見通し、供給・需要両面での対応について、長年、工業用ヘリウムの市場動向を取材してきた業界専門誌の視点から解説していきます。

⼩泉 善樹 氏

⼩泉 善樹 氏

教育

9月6日(水)15:00~16:30B会場

JAIMAセミナー②

はじめての「計測における不確かさ」

産業技術総合研究所/計量標準総合センター 工学計測標準研究部門 データサイエンス研究グループ 研究グループ長

本講演では,全く不確かさについて何も知識がない方を対象に,不確かさとは何か,ごく基本的な不確かさ評価手法について解説する。全く不確かさについて知らない方,不確かさを勉強し始めたが全然意味が分からないという方はもちろん,職場で他の人に不確かさを教えなければならないという方にも是非参考にしていただきたい。

田中 秀幸 氏

田中 秀幸 氏

ライフサイエンス

9月6日(水)10:30~12:30国際会議室

日本薬局方セミナー

日本薬局方に関する最近の話題

国立医薬品食品衛生研究所/副所長

令和4年12月に日本薬局方第十八改正の第一追補が発出されたが、原案検討委員会では、現在、第十八改正日本薬局方第二追補、さらには第十九改正に向けての議論が行われている。また併せて、第十八改正日本薬局方第一追補の英訳も進んでいる。本講演では、これら最近の動きの概要を紹介する予定である。

齋藤 嘉朗 氏

齋藤 嘉朗 氏

第十八改正日本薬局方第ニ追補における理化学関連一般試験法・参考情報の改正案

北里大学/薬学部 教授

日米欧三薬局方検討会議において「G-20 Chromatography」が調和され、第十八改正日本薬局方第一追補に収載された。また、これを反映しクロマトグラフィー関連試験法の改正や第十九改正日本薬局方原案作成要領の一部改正が行われた。本講演では、これらの試験法を概説するとともに、第二追補に収載される理化学関連一般試験法・参考情報案について紹介する。

加藤 くみ子 氏

加藤 くみ子 氏

新規参考情報 「せん断セル法による粉体の流動性測定法<G2-5-181>」について

星薬科大学/薬学部 教授

せん断セル法による粉体の流動性測定法は,粉体試料を圧密しながら水平方向に横滑りさせたとき,非流動状態から流動状態に移行する際のせん断応力を計測する試験法である.講演では取得できる粉体特性パラメータの意味、測定時の注意点、さらに製剤設計への適用性について解説する。

米持 悦生 氏

米持 悦生 氏

日本学術振興会

9月6日(水)13:00~16:30国際会議室

日本学術振興会R053設計・計測・解析の協調プラットフォーム委員会 第1回公開講演会
計測分析データ共通フォーマット開発の現状と今後の展開「計測分析プラットフォーム第193委員会の活動成果と活用に向けて」

第一部 計測分析データ共通フォーマット開発の現状

共通フォーマット開発構想:計測分析機器を活用したDX推進に向けて

  • 産業技術総合研究所 重藤知夫 氏
重藤知夫 氏
重藤知夫 氏

共通フォーマットの概要とデータ作成及び変換のガイドライン

  • 九州工業大学 安永卓生 氏
安永卓生 氏
安永卓生 氏

スキーマチェッカによる共通フォーマットの構造検証

  • 日本電子 高杉憲司 氏、中野和宏 氏
高杉憲司 氏
高杉憲司 氏
中野和宏 氏
中野和宏 氏

共通フォーマット活用で拡大する統合解析とMIプラットフォームに関するビジョン

  • 島津製作所 山本 聡 氏
山本 聡 氏
山本 聡 氏

研究室DXに向けた共通フォーマットへの期待と課題

  • 東京大学 小林 成 氏(講演者)、一杉太郎 氏
小林 成 氏
小林 成 氏
一杉太郎 氏
一杉太郎 氏

素材産業界からみた共通フォーマットの活用展望

  • 旭化成 永富隆清 氏
永富隆清 氏
永富隆清 氏

第二部 計測分析データフォーマットから計測分析パスポートへ

設計・計測・解析の協調プラットフォーム委員会の目指すところ

  • 産業技術総合研究所 藤本俊幸 氏
藤本俊幸 氏
藤本俊幸 氏

真のDXを支えるSMART規格と国際標準化戦略

  • 産業技術総合研究所 出町公二 氏
出町公二 氏
出町公二 氏

ライフサイエンス

9月7日(木)10:30~12:30A会場

ヒトゲノム解読完了20周年記念特別企画
「先人の熱い思いに学び、現在の諸課題に挑戦し、未来を拓く」

「ヒトゲノム計画から30年、医学・生命科学・バイオテクノロジーの大変革」

東京大学/名誉教授

ヒトゲノム計画開始から30年、生命科学やバイオテクノロジーの革命的な進展を3つのフェーズに分けて考察する。1)ヒトゲノムの扉を開いた「ヒトゲノム計画」の挑戦、2)「ヒトゲノム」という確固たる基盤の上に驚異的発展を遂げた生命科学、バイオテクノロジー、3)新しいバイオテクノロジー:人類の未来を拓くか?

榊 佳之 氏

榊 佳之 氏

DNA解析技術の開発
ーーーDNAシーケンサから1細胞および組織解析へーーー

フロンティアバイオシステムズ 代表取締役
日立製作所 名誉フェロー

1980年代初頭からDNA解析関連システムの開発に従事し、キャピラリーアレーDNASを開発した。これを用いてヒトゲノム計画は終了し、DNAの医療応用が始まった。それには生体組織を構成する種々細胞の挙動を解析する必要があった。そこで、1細胞解析さらに組織の部位特異的解析に必要な技術開発を行ってきたので紹介する。

神原 秀記 氏

神原 秀記 氏

なぜ日本で「次世代シークエンサー」が開発できなかったのか。

千葉大学/未来医療教育研究機構 特任教授

2003年のヒトゲノム配列決定は、ABI社のシークエンサーを使って成し遂げられた。このシークエンサーは日本の技術無くして実現しなかった。一方、現在のゲノム医療の革命をもたらした「次世代シークエンサー」については、日本の技術的貢献はほとんどなく、欧米の独壇場になっている。この差がどこから生まれたのか考察してみたい。

菅野 純夫 氏

菅野 純夫 氏

総合司会進行・モデレーター

バイオディスカバリー/代表取締役

  • 岩瀬 壽 氏

ライフサイエンス

9月7日(木)13:00~14:30A会場

生命科学研究を加速する未踏分析技術へのグローバルな挑戦

はじめに – 生物工学研究における分析機器の重要性

広島大学/大学院統合生命科学研究科 教授

目覚ましく発展するバイオテクノロジーの研究開発において、最先端の分析技術および分析機器の活用が必須となっている。ここでは、本セミナーの趣旨と共に、最先端の研究開発を加速するためのバイオテクノロジー研究者と分析機器開発者との協働の重要性をお話したい。

中島田 豊 氏

中島田 豊 氏

希少細胞のトランスクリプトミクスを可能とする細胞操作技術

東京農工大学/大学院工学研究院 教授

ヒトの身体は、1つの受精卵から分裂・分化を繰り返してできた約60兆個の細胞集合体で構成されているが、その中にはがん化や老化した細胞がしばしば出現し、疾病の原因となる。この様な本来同一のゲノムを保有する細胞集合体の中にも不均一性が生じており、その理解には単一細胞レベルでの解析が必須となる。本セミナーでは、この様な希少な細胞を生体内から分離し、単一細胞のトランスクリプトーム解析まで行う技術を概説するとともに、本技術のがん診断やがんの基礎研究への展開について紹介する。

吉野 知子 氏

吉野 知子 氏

代謝物分析の高度化に向けた超臨界流体抽出・クロマトグラフィー装置の開発

九州大学/生体防御医学研究所 教授

我々のグループでは,ユニークな性質を有する超臨界流体をメタボローム解析に効果的に適用することを目的として,種々の超臨界流体抽出分離技術の開発を試みている.本講演では,これまでに島津製作所と取り組んできたSFE-SFC-MS装置の開発について紹介させていただき,代謝プロファイリングの有用な分析ツールとなりうる超臨界流体抽出分離技術の可能性について皆様と共有させていただきたい.

馬場 健史 氏

馬場 健史 氏

メタボロミクスデータを処理し、仮説を導出するには

大阪大学/大学院情報科学研究科 教授

質量分析法を用いたメタボロミクスでは、代謝物シグナルのピークピッキング、代謝物プロファイルの可視化といったデータ処理に加え、含量が増減した代謝物リストからその背後で働く分子メカニズムに関する仮説の導出が求められる。メタボロミクスデータを処理し、仮説を導出する技術の現状と今後の展望について紹介する。

松田 史生 氏

松田 史生 氏

総合討論・ゲスト

バイオディスカバリー/代表取締役

  • 岩瀬 壽 氏

ライフサイエンス

9月7日(木)15:00~16:30A会場

未踏分析技術が可能にする新時代創薬の幕開け

未踏計測科学が切り開く未来型創薬の展望

東北テクノアーチ(TLO)/社長補佐・産学連携アドバイザー

クライオ電顕、ナノテラスといった数多くの未踏計測技術の発展が、Undruggable Targetに対する新たな分子構造ベースでのマルチモーダル創薬の可能性を広げている。本セッションでは、そのような未来型創薬の潮流と可能性について次世代核酸、PROTAC創薬等に焦点を当てて紹介する。

根本 靖久 氏

根本 靖久 氏

高活性触媒的標的RNA切断機能付与型人工核酸医薬による新時代核酸医薬の展望

東北大学/多元物質科学研究所 有機・生命科学研究部門主任 教授

従来核酸医薬は細胞内導入量が非常に低く、RNase Hを活用したRNA選択的消化に基づく触媒的核酸医薬戦略が注目されているが触媒回転数が低く薬効向上は限定的であった。我々は、標的RNAの位置選択的消化機能機能を付与した次世代型核酸医薬・キメラ人工核酸医薬を用い、標的RNA消化効率を飛躍的に向上させることに成功し、低濃度でも効果的な核酸医薬効果を発現した。今後Undruggableな細胞内分子標的を対象とした次世代核酸医薬への展開が期待されている。

和田 健彦 氏

和田 健彦 氏

Undruggableな分子標的をdruggableにするPROTAC創薬研究の展望

東北大学/大学院薬学研究科 教授

PROTACは、ユビキチンープロテアソーム蛋白質分解系を巧みに“ハイジャック”して、かつて低分子化合物では対象とは出来なかった細胞内の疾病関連蛋白質を創薬の対象とすることを可能とした画期的創薬モダリティとして注目されている。本講演ではPROTAC分子の設計・合成に預かるケミストの視点からの展望を解説する。

岩渕 好治 氏

岩渕 好治 氏

標的タンパク質分解誘導による医薬品パイプライン充実化

アステラス製薬/プロテインデグレーター部門長

鍵と鍵穴の関係から触媒のはたらきへ。合成医薬品の創薬にパラダイムシフトが起きつつある。アステラスはその最先端で、従来標的にできなかったタンパク質へアプローチしている。KRAS変異をもつがんの開発候補品を皮切りに、他疾患へ展開する取り組みを紹介する。

早川 昌彦 氏

早川 昌彦 氏

先端材料

9月7日(木)10:30~12:00B会場

エネルギー産業の低炭素化、支える材料技術開発

エネルギー産業の現状と今後の課題

日本エネルギー経済研究所/電力・新エネルギーユニット 担任補佐 研究理事

電気事業を中心にエネルギー産業の低炭素化に向けた現状と課題を紹介する。電気事業では自由化に伴う供給力不足や高エネルギー価格による電気料金上昇が問題になっている。それに加えて低炭素化に向けて、水素・アンモニアの活用や分散型供給力の活用に向けた技術開発が課題になっている。

小笠原 潤一 氏

小笠原 潤一 氏

高効率水素液化を実現させる磁気冷凍材料開発研究

物質・材料研究機構/エネルギー・環境材料研究センター 水素関連材料グループ NIMS特別研究員

我々は、磁気冷凍による液体水素のコストダウンや液化水素のゼロボイルオフを目指し、高効率磁気冷凍システム開発を進めている。磁気冷凍システム開発では、大きな磁気エントロピー変化示す磁気冷凍材料開発が重要な開発要素の一つである。本講演では、我々の研究開発プロジェクトの概略を述べ、巨大磁気熱量効果を示す候補材料に関して中性子散乱法を用いた最近の研究成果を紹介する。

北澤 英明 氏

北澤 英明 氏

環境

9月7日(木)13:00~14:30B会場

使用済みプラスチック再資源化に向けた企業連携活動

アールプラスジャパン/代表取締役社長

社会課題である使用済みプラスチックの処理に関し、米国バイオ化学ベンチャー企業であるアネロテック社が進める高効率なケミカルリサイクル技術開発を、40社に及ぶ企業連携により支援。コアとなる技術の概要に加え、効率的な資源回収の仕組みづくりなど、循環社会の実現にむけ活動している内容を紹介する

横井 恒彦 氏

横井 恒彦 氏

食品

9月7日(木)15:00~16:30B会場

よりおいしいご飯を食卓へ

米の食味とその評価

新潟薬科大学/応用生命科学部 特任教授

米のおいしさとその評価方法について紹介する。例として、タンパク質含量や澱粉微細構造の測定、米粉の酵素活性の測定及び糊化特性の評価、米飯の物性測定および呈味成分測定などが挙げられ、これらの測定値を説明変数とする多変量解析によって食味を推定する。

大坪 研一 氏

大坪 研一 氏

炊飯米評価に関する分析及び、業態別の提案について

伊藤忠食糧/米穀本部米穀サポートチーム

業態により求められるご飯の状態は様々である。顧客が求める状態をいかに数値化するかは私たち実需者にとって永遠のテーマである。当社は検査機器を駆使し、独自の数値展開を実施したり顧客からの要望に合った検査方法を作り出したりしている。今後も業態に合わせた提案ができるような検査方法を模索していく。

安藤 美紀子 氏(質疑応答:安藤 美紀子 氏、吉澤浩二 氏)

安藤 美紀子 氏

DX

9月8日(金)10:30~12:00A会場

ロボットとAIが実現する研究の自動化・遠隔化

ロボティック・バイオロジー・インスティテュート/取締役

パンデミック、コロナ禍、ロックダウンが現出し、テレワークが現実の生活として社会に浸透するとともに、自動化・遠隔研究が希求の事項となった。本講演では自動化・遠隔化が生み出す真の価値を議論し、ライフサイエンスにAI・機械学習を実装するためのデジタル・トランスフォーメーション(DX)の実体であることを論じる。また、煩雑で変更の多いライフサイエンスの作業を自動化するための戦略と、AIとの融合事例も紹介する。

夏目 徹 氏(窓口:山口 栄様)

夏目 徹 氏

DX

9月8日(金)13:00~14:30A会場

化学業界・研究開発の最先端DX

実験自動化とマテリアルズインフォマティクスによる研究開発のDX

旭化成/デジタル共創本部 インフォマティクス推進センター R&D DX部 部長

マテリアルズインフォマティクス(MI)は材料開発を加速するデータ駆動の手法として近年、非常に注目されている。本講演では、更に革新的な材料探索への挑戦の一環として、実験自動化や簡易計測、材料シミュレーションなどの技術とMIを組み合わせた取り組みの概要を紹介する。

夏目 穣 氏

夏目 穣 氏

デジタル化と自動化による研究開発加速に向けた取り組み

三菱ケミカル/Science & Innovation Center, Materials Design Laboratory 主任研究員

三菱ケミカルでは自動実験設備や高性能計算機を導入し、デジタル化と自動化による研究開発加速に向けて取り組んでいる。講演では、産総研との共同研究によるハイスループット装置×ベイズ最適化の活用を鍵とする自律的な高速触媒反応開発事例を紹介する。具体的には自動装置の使いこなし、実験機器からのデータETLにおいて直面した課題と解決策について述べた後、ベイズ最適化を活用したその成果と将来展望について発表する。

田邊 祐介 氏

田邊 祐介 氏

DX

9月8日(金)15:00~16:30A会場【同時通訳付き】

LADS OPC-UA : 研究・分析機器のための「共通言語」

SPECTARIS LADS OPC UA ジョイントワーキンググループ 最高技術責任者

現在、実験・分析機器を情報ネットワークに統合することが課題となっています。これらの機器は、ベンダー固有の通信プロトコルを使用していることが多く、実験・分析領域のデジタル化を妨げています。
幸いなことに、解決策が目前に迫っています。LADS OPC UAのコンパニオン仕様は、2023年秋に発行される予定です。これは、実験・分析機器のワークフローへの統合を簡素化することを目的としており、遠隔監視・制御、ワークフローオーケストレーション、結果管理、サービス・資産管理などの重要なユースケースに対応しています。デジタル化と自動化を可能にすることで、LADSは既存の障壁を克服します。
実験・分析機器向けの通信仕様を設計する際の主な課題の1つは、機器の種類が多様であることです。この課題に取り組むため、LADSは、機器タイプにとらわれないモデリングなど、さまざまな設計原則を採用しています。
LADSは、安全で広く受け入れられている産業用標準であるOPC UAをベースにしています。また、OPC UA Companion Specificationとして正式に発行され、OPC UA準拠機器/システムとの互換性と相互運用性を確保します。
今回の講演では、多様なOPC UAエコシステムを利用して、実験・分析機器と協働ロボットや移動型ロボットの統合の例をご紹介します。これにより、LADS OPC UAがラボ設備運用の自動化と効率向上のためにどのような力を発揮するかをお示しします。

Dr. Matthias Arnold

Dr. Matthias Arnold 氏

環境

9月8日(金)10:30~12:00B会場【同時通訳付き】

環境中汚染物質の分析

大気中ナノ粒子の特性及びその健康リスク

金沢大学 /理工研究域 地球社会基盤学系 特任教授,金沢大学 名誉教授

その健康リスクの高さから注目されている大気中に浮遊する直径が0.1ミクロン以下の「ナノ粒子」について、その測定手法、主に東アジアを中心とした現状、健康リスクおよび最近の環境ナノ粒子関連の動向について紹介する。

古内 正美 氏

古内 正美 氏

ベトナム・ハノイの都市部微小粒子状物質におけるAhRアゴニストの毒性同定と評価

ベトナム国家大学 ハノイ自然科学校 教授

環境中の粒子状物質の粗抽出物におけるAhRリガンド活性(CALUX-BaPEQs)は、PM2.5(269~612、平均488 ng/m3)がPM2.5~10(6~42、平均28 ng/m3)、PM>10(6~8、平均7 ng/m3)と比較して有意に高いことが判明しました。全多環芳香族炭化水素(PAHs)は、PM2.5-10(9~23、平均14 ng/m3 dw)およびPM>10(1.6~8、平均5 ng/m3)よりもPM2.5(172~580、平均354 ng/m3 )で高いレベルで検出されました。また、メチル化多環芳香族炭化水素(MePAHs)は、PM2.5(26~70、平均44ng/m3)でより高く、PM2.5~10(1~4、平均2ng/m3)およびPM>10(0.5~2、平均1ng/m3)では低く、親よりも残留性および毒性が強いことが分かりました。環境中の粒子状物質におけるTheo-BaPEQは、PM2.5が45%、PM2.5-10が38%、PM>10が36%とカウントされました。その結果、BbkFは微小粒子におけるTheo-BaPEQの主要なアゴニストであることが示された。また、CALUX-BaPEQs、総PAHs、総MePAHs、Theo-BaPEQs/MEQs/CEQsは、粗粒子と比較して微粒子が最も多くの化学成分や毒性活性を持つ可能性が示唆されました。また、AhRリガンド活性と変異原性および発がん性の間には強い相関関係があり(ピアソンのρ = 0.97および0.99、p < 0.001)、周囲の粒子状物質中のAhRリガンド活性が高いほど、変異原性および発がん性が高いことを示唆しました。生涯発がんリスク(ILCR)の推計結果は、摂取、経皮契約経路で許容レベルである10-6を上回りました。このことは、地域住民がこの地域の環境中粒子状物質に頻繁に暴露された場合、高い潜在的な発がんリスクに直面することを示唆しています。

キーワード:AhRリガンド活性(CALUX-BaPEQs)、全多環芳香族炭化水素(PAHs)、メチル化多環芳香族炭化水素(MePAHs)、Theo-BaPEQs、ハノイ

Professor Le Huu Tuyen

Professor
Le Huu Tuyen 氏

重金属のリスク評価における安定同位体比分析の役割

東洋大学/生命科学部 教授

わが国では近年、食品安全委員会によって、鉛やヒ素、カドミウムといった古典的な重金属類のリスク再評価が行われている。リスク評価における必須のコンポーネントとしてばく露評価があるが、安定同位体比分析を用いることで、リスク評価だけでなく、その先のリスク管理においても有用な情報が得られる。こうした分析からわかることを、鉛を主な例として紹介する。

吉永 淳 氏

吉永 淳 氏

環境

9月8日(金)13:00~14:30B会場

世界に広がる化学物質規制の最新動向

ストックホルム条約最新情報

経済産業省/製造産業局 化学物質管理課

ストックホルム条約(POPs条約)の概要

  • -Annex-A 追加物質
  • -リスク管理評価書を作成中の物質
入間川 伸一 氏

入間川 伸一 氏

海外におけるPFAS規制動向

三井・ケマーズ フロロプロダクツ/経営企画室

1)What is PFAS
2)EU PFAS Restriction Dossier & UK's RMOA
3)US PFAS Roadmap & PFAS restriction by States
4)Next step

石川 淳一 氏

石川 淳一 氏

欧州環境規制の動向(REACH/RoHS/エコデザインを中心に)

在欧日系ビジネス協議会/Policy Manager

世界の法規制に影響を与える欧州法規制の中でREACH/RoHS/エコデザインについて、どのように規制を進めているかを解説する。

三浦 哲三郎 氏

三浦 哲三郎 氏

環境

9月8日(金)15:00~16:30B会場【同時通訳付き】

プラスチックの汚染分析

大気中マイクロプラスチックの実態解明と健康影響

早稲田大学/創造理工学部

大気中マイクロプラスチック(Airborne MicroPlastics; AMPs)は人体摂取経路としても,地球規模の汚染経路としても重要性が指摘されている.本講演では,環境研究総合推進費で取り組んできたAMPsの採取および分析手法開発,国内外の実態解明,健康影響について得られた知見を紹介する.

大河内 博 氏

大河内 博 氏

海洋における生分解性プラスチック試験とアンダマン海・タイ湾の海岸砂に含まれるマイクロプラスチックの定量化

タイ科学技術研究所(TISTR) 材料生分解試験室長

1. はじめに
2. TISTRの生分解性試験センター
3. 海洋におけるプラスチックの生分解性
4. タイの海岸砂に含まれるマイクロプラスチック

Dr. Anchana Pattanasupong

Dr. Anchana Pattanasupong 氏

マイクロプラスチックと人間:暴露の証明と危険の仮説

マルケ工科大学 生命環境科学部研究員(イタリア・アンコーナ市)

マイクロプラスチックは、人間の健康に対する新たな汚染物質です。本セミナーでは、マイクロプラスチックの人体への曝露と影響について、現在入手可能な情報の中から簡単にご案内します。まず、簡単なイントロダクションとして、マイクロプラスチックについて、その性質、組成、動物や人間の健康に害を及ぼす可能性のある暴露源について説明します。次に、マイクロプラスチックが動物や人間の生物に取り込まれるとどうなるかに焦点を当て、マイクロプラスチックによる人間の組織や体内の汚染について、文献から得られた証拠のいくつかを報告します。 最後に、マイクロプラスチックが引き起こす有害な影響について、動物やヒトの細胞を用いたいくつかの研究を用いて説明します

Dr. Valentina Notarstefano

Dr. Valentina Notarstefano 氏

RSC-TIC2023

2023年9月7日(木) 9:30-17:30 および 9月8日(金) 9:30-17:15国際会議室

"Data Processing and the Use of Smartphones for Analytical Chemistry"

英国王立化学会(RSC)と日本分析機器工業会(JAIMA)は、アジア最大級の分析機器・科学機器展であるJASIS 2023において、RSC-TIC(Royal Society of Chemistry-Tokyo International Conference)を共催しています。

RSC-TIC 2023では、「Data Processing and the Use of Smartphones for Analytical Chemistry」をメイントピックとします。 ただし、ポスター発表については、例年通り、分析科学・技術のあらゆる分野からの投稿を歓迎します。

RSC-TICオーガナイザー

久本 秀明 (RSCアナリストアソシエイトエディター、大阪公立大学)

ダニエル・チッテリオ(RSCフェロー、慶應義塾大学)

【招待講演】

招待講演者の全リストと詳細なプログラムは、決定次第、発表いたします。

"Deep Learning-enabled Computational Microscopy and Sensing"

University of California,Los Angeles

  • Aydogan Ozcan

"Point-of-care Molecular Diagnostics on Smartphone"

Kyung Hee University

  • Tae Seok Seo

"Unleashing the Potential of Nanomaterials and Smartphones for the development of Biosensing Technology and Diagnostics"

Ege University

  • Suna Timur

"Smartphone Technologies for Point-of-Care Diagnostics"

Imperial College London

  • Ali Yetisen

"Material based Induction of Neural Stem Cell Spheroid and the Application of Brain on a Chip"

National Tsing Hua University

  • I-Chi Lee

"Development of Microfluidic Biosensor with Smartphones and its Application in Rapid Detection of Foodborne Pathogens"

Beijing Technology and Business University

  • Ling Lin

"Paper-based optical chemosensor arrays"

The University of Tokyo

  • Tsuyoshi Minami

"Wearable sweat glucose sensor designed as a waist strap connected with a smartphone readout"

Chulalongkorn University

  • Nadnudda Rodthongkum
Aydogan Ozcan

Aydogan Ozcan
University of California Los Angeles

Tae Seok Seo

Tae Seok Seo
Kyung Hee University

Suna Timur

Suna Timur
Ege University

Ali Yetisen

Ali Yetisen
Imperial College

I-Chi Lee

I-Chi Lee
National Tsing Hua University

Antony Galea

Antony Galea
Royal Society of Chemistry (RSC)

Ling Lin

Ling Lin
Beijing Technology and Business University

Nadnudda Rodthongkum

Nadnudda Rodthongkum
Chulalongkorn University

Tsuyoshi Minami

Tsuyoshi Minami
The University of Tokyo

RSC-TIC 2023はJASIS 2023内で開催されますので、ご来場の際にはJASIS 2023の事前入場登録をお願いいたします。
一般聴講の方はJASIS 2023の入場証で聴講が可能です。
JASIS 2023 事前入場登録サイト
https://www.jasis.jp/en/visitor/howto.html

開催内容の詳細は以下のRSC-TIC 2023特設サイトをご覧ください。
https://www.jaima.or.jp/ic/rsc-tic/