トピックスセミナーTOPICS SEMINAR
分析・科学機器業界注目のトピックスごとに、専門家や有識者が「現在社会に求められている様々な課題解決やヒント」につながる講演・解説をします。
■聴講方法:完全事前申し込み制です。
- 1.JASIS事前入場登録後、ご希望のプログラムをお申し込みください。
- 2.お申し込み後受信するメールとJASIS入場証をプリントアウトして、セミナー会場にご持参ください
(入場証用ストラップ付ホルダーは会場でご用意していますので、ご自由にお取りください)。 - 3.受講受付はセミナールーム前で、セッション開始15分前から行います。新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、
以下にご理解・ご協力ください。- ・セッション開始15分前まではセミナールームにご来場いただかないようお願いいたします。
- ・満席の場合は入室をお断りいたします
タイムテーブル

タイムテーブル
9:30~10:00
10:00~10:30
10:30~11:00
11:00~11:30
11:30~12:00
12:00~12:30
12:30~13:00
13:00~13:30
13:30~14:00
14:00~14:30
14:30~15:00
15:00~15:30
15:30~16:00
16:00~16:30
16:30~17:00
トピックスセミナー一覧
先端材料
9月6日(水)10:30~12:00A会場
プラスチックリサイクルの最新動向と機器分析
プラスチックリサイクルからみる炭素循環
東北大学/大学院環境科学研究科 教授
- 吉岡 敏明 氏
- プロフィール
カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーへの転換が国際的取り組みとして重要になってきている。本講演では、プラスチックリサイクルを通してカーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーの実現の期待と可能性について解説する。

吉岡 敏明 氏

講師:吉岡 敏明 氏
東北大学/大学院環境科学研究科 教授
1992年東北大学大学院工学研究科博士課程中退後、1992年東北大学工学部分子化学工学科助手、1996年博士(工学)取得、1997年同大学院工学研究科講師、2000年同助教授、2004年同環境保全センター助教授を経て、2005年より東北大学大学院環境科学研究科教授に就任、現在に至る。2014年から2018年まで「環境科学研究科」の研究科長を務める。主な専門分野は環境工学。2014年文部科学大臣表彰科学技術賞(研究部門)、2019年環境大臣表彰(中央推薦)など受賞。2018年より2022廃棄物資源循環学会会長など歴任。政府、地方自治体等多数の審議会・委員会において委員・委員長を歴任。JST未来創造事業、NEDO先導研究、科学研究費補助金基盤研究S、ERCA環境研究推進費戦略研究(I)S-19等、多くの研究PJの代表を努める。
プラスチックリサイクルにおける機器分析の役割
東北大学/大学院環境科学研究科 助教
- 熊谷 将吾 氏
- プロフィール
持続可能社会へ向けた取り組みが国際的に加速しており、プラスチックリサイクルもその重要な一翼を担っている。本講演では、プラスチックリサイクルにおける機器分析の役割について、特に、熱分解法によるプラスチックのケミカルリサイクルプロセス開発における機器分析の重要性に重きを置いて解説する。

熊谷 将吾 氏

講師:熊谷 将吾 氏
東北大学/大学院環境科学研究科 助教
2015年3月に東北大学大学院環境科学研究科の博士課程を修了し、同年4月に同研究科助教に就任。専門は、リサイクル化学、熱分解法によるプラスチックやバイオマス等有機炭素資源の化学原料化技術開発、および熱分解ガスクロマトグラフィー。2018年より、熱分解法の国際誌「Journal of Analytical and Applied Pyrolysis」のPrincipal Editorに就任、2020年より、経済協力開発機構(OECD)のSustainable Plastics Criteria from Chemical PerspectiveプロジェクトのExpert group memberに就任。2022年より東北大学ディスティングイッシュトリサーチャーの称号が付与され現在に至る。
先端材料
9月6日(水)13:00~14:30A会場
ポリマーの挑戦―軽量化でサーキュラーエコノミー実現を目指す
サーキュラーエコノミーに貢献する環動高分子
東京大学/大学院新領域創成科学研究科 教授
- 伊藤 耕三 氏
- プロフィール
最近、プラスチックのサーキュラーエコノミーが世界的な話題となっている。架橋点が自由に動く環動高分子は、プラスチック、ゴム、ゲルを強靭化するのに顕著な効果があることから、プラスチックのサーキュラーエコノミーを実現する上で重要なキーテクノロジーの1つと考えられる。

伊藤 耕三 氏

講師:伊藤 耕三 氏
東京大学/大学院新領域創成科学研究科 教授
1981年 | 東京大学 工学部 物理工学科卒業 |
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1986年 | 東京大学 大学院工学系研究科 博士課程修了 (工学博士) |
1986年 | 通商産業省 工業技術院 繊維高分子材料研究所 研究員 |
1991年 | 東京大学 工学部 講師 |
2003年 | 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授 |
2014年 | 内閣府・革新的研究開発プログラム(ImPACT) プログラムマネージャー |
2020年 | NEDO・ムーンショット型研究開発事業プロジェクトマネージャー |
2022年 | 高分子学会会長 |
2023年 | 内閣府・戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)ディレクター |
「しなやかなタフポリマー」が素材の可能性を拓く
東レ/化成品研究所 研究主幹
- 小林 定之 氏
- プロフィール
東レでは環状高分子であるポリロタキサンを、ポリアミド6中にナノオーダーで高度に分散させる研究開発を進め、これによりポリアミド6の元来有す、剛性・強度を保ったまま、破断伸びを飛躍的に向上させた革新的な材料を開発した。本開発品は自動車、家電製品、スポーツ用品など疲労耐久性が必要な用途に広く展開が期待できる。

小林 定之 氏

講師:小林 定之 氏
東レ/化成品研究所 研究主幹
1995年3月東京工業大学大学院 有機材料工学卒 井上・扇澤研
学位 博士(工学)(2016年取得)
専門分野 ポリマーアロイ、複合材料
1995年~2016年 | 東レ(株)入社 化成品研究所 |
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2016年~ | 東レ(株)化成品研究所 研究主幹 |
2022年~ | 東レ(株)リサーチフェロー |
2000年~2008年 | 精密高分子技術プロジェクト 総合調査委員 |
2014年~2019年 | 内閣府革新的研究開発推進プログラム(ImPACT) |
超薄膜化・強靭化「しなやかなタフポリマー」の実現プログラム
「車体構造用高靱性樹脂の開発」プロジェクト プロジェクトリーダー
先端材料
9月6日(水)15:00~16:30A会場
カーボンリサイクルに貢献する膜分離技術の最新動向
CO2分離膜の概観
山口大学/大学院創成科学研究科 名誉教授/学術研究員
- 喜多 英敏 氏
- プロフィール
本講演では、カーボンニュートラル達成に不可欠なカーボンキャプチャーにつながる省エネルギーなCO2分離・回収技術として期待されている膜分離法の基礎と実用化段階に進んでいる高分子分離膜及びゼオライト膜や炭素膜などの新しい無機分離膜の最近の進歩について紹介する。

喜多 英敏 氏

講師:喜多 英敏 氏
山口大学/大学院創成科学研究科 名誉教授/学術研究員
1979年 | 大阪大学大学院工学研究科応用化学専攻博士課程修了 工学博士 |
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1985年 | 山口大学工学部化学工学科講師 |
1988年 | 同 助教授 |
1990-1991年 | 米国シラキュース大学博士研究員 |
2003年 | 山口大学工学部 教授 |
2016年 | 山口大学名誉教授 現在に至る |
専 門 膜分離工学 化学工学 高分子化学
主な受賞
2001年 | 化学工学会技術賞 |
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2007年 | 化学工学会優秀論文賞 |
2007年 | Thomson Scientific Research Front Award 2007 |
2015年 | 化学工学会学会賞 |
CCUS のためのCO2膜分離技術の開発動向
地球環境産業技術研究機構 (RITE)/化学研究グループ 主任研究員
- 甲斐 照彦 氏
- プロフィール
近年、地球温暖化対策技術の1つとして二酸化炭素回収・利用・貯留技術(CCUS)が注目されており、CO2分離回収技術としての膜分離技術の研究開発も盛んに行われている。本講演では、CO2分離膜の研究開発動向およびRITEが民間企業と共同開発している分子ゲート膜モジュールの開発について、膜の解析手法を含めて紹介する。

講師:甲斐 照彦 氏
地球環境産業技術研究機構 (RITE)/化学研究グループ 主任研究員
公益財団法人 地球環境産業技術研究機構 (RITE) 化学研究グループ 主任研究員
次世代型膜モジュール技術研究組合 技術部長
2000年 | 東京大学大学院工学系研究科博士課程 博士号(工学)取得 |
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2005年3月 | (財)地球環境産業技術研究機構 化学研究グループ 研究員 |
2010年4月-現在 | (公財)地球環境産業技術研究機構 化学研究グループ 主任研究員 |
2019年4月-現在 | 次世代型膜モジュール技術研究組合 技術部長 |
教育
9月6日(水)10:30~12:00B会場
JAIMAセミナー①
自信の持てる溶液調製-何をどのように溶解するか-
宇都宮大学/工学部 教授
- 上原 伸夫 氏
- プロフィール
分析操作の基本の一つである溶液調製に着目し,先ず,分析操作においてよく用いられる濃度について詳細に解説する。さらに,化学分析で避けられないモル(物質量)濃度についてもモルの概念から優しく解説する。最後に,実務者の方が日常感じている溶液調製の疑問についても実例を挙げて解説する。

上原 伸夫 氏

講師:上原 伸夫 氏
宇都宮大学/工学部 教授
1988年3月 | 東北大学大学院工学研究科材料化学専攻 博士課程前期修了 |
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1998年11月 | 博士(工学)取得(東北大学) |
1988年4月 | 宇都宮大学助手(工学部) |
1999年2月 | 宇都宮大学助教授(工学部) |
2016年10月 | 宇都宮大学大学院 教授(工学研究科) |
機器分析における測定値の信頼性
明星大学/大学院理工学研究科 教授
- 上本 道久 氏
- プロフィール
機器分析装置が広範に普及するにつれて、あらゆる分析技術において分析機器の取扱いが重要になってきた。機器が出力する数値の意味を理解してその信頼性を評価することは分析者の責務である。本講演では、機器の取扱い方や機器が出力する数値の意味を解説し、測定値を適切に処理して分析値として提示するための基礎を示す。

上本 道久 氏

講師:上本 道久 氏
明星大学/大学院理工学研究科 教授
東京農工大学大学院農学研究科(1982)、学習院大学大学院自然科学研究科(1985)修了。理学博士。理研博士研究員、学習院大学助手を経て東京都立産業技術研究センター(1987−2017). 2017より明星大学大学院理工学研究科環境システム学専攻教授。東京農工大、首都大、東京理科大、東京芸術大、山梨大、明治大、京都大で非常勤講師を歴任。専門分野;原子スペクトル分析・原子質量分析を主とする無機分析化学、分析法のJISおよびISO標準化
環境
9月6日(水)13:00~14:30B会場
ヘリウム需給状況と代替技術
ヘリウム供給不足と環境分析
国立環境研究所/企画部 フェロー
- 鈴木 規之 氏
- プロフィール
環境分析ではヘリウムガスを利用する技術が多くあり、昨今のヘリウムガス供給不足は環境分析にも大きな影響を与えている。ヘリウム代替技術は、当面の困難に対応するとともに、長期的には有限な資源であるヘリウム代替を進める意味でも重要と考えられる。ヘリウム代替技術の検討状況などについて紹介する。

鈴木 規之 氏

講師:鈴木 規之 氏
国立環境研究所/企画部 フェロー
金沢工業大学助教授、国立環境研究所環境リスク・健康研究センター長などを経て現職。中央環境審議会臨時委員などを務める。環境化学物質の微量分析、環境動態解析、リスク評価などの研究に従事
ヘリウムの世界需給と日本の調達見通し
ガスレビュー/代表取締役社長
- ⼩泉 善樹 氏
- プロフィール
ここ数年のヘリウム調達難の原因と今後の調達見通し、供給・需要両面での対応について、長年、工業用ヘリウムの市場動向を取材してきた業界専門誌の視点から解説していきます。

⼩泉 善樹 氏

講師:⼩泉 善樹 氏
ガスレビュー/代表取締役社長
1995年に日本の工業ガス専門誌「ガスレビュー」を発刊する株式会社ガスレビューに入社、以来、国内外の工業ガス市場・関連企業への取材活動を続ける。2018年11月に同社代表取締役社長に就任後も、取材活動や市場調査活動を継続、近年では、工業ガスだけでなく、水素・アンモニアなどのガス体エネルギー分野への取材活動を積極的に行っている。
教育
9月6日(水)15:00~16:30B会場
JAIMAセミナー②
はじめての「計測における不確かさ」
産業技術総合研究所/計量標準総合センター 工学計測標準研究部門 データサイエンス研究グループ 研究グループ長
- 田中 秀幸 氏
- プロフィール
本講演では,全く不確かさについて何も知識がない方を対象に,不確かさとは何か,ごく基本的な不確かさ評価手法について解説する。全く不確かさについて知らない方,不確かさを勉強し始めたが全然意味が分からないという方はもちろん,職場で他の人に不確かさを教えなければならないという方にも是非参考にしていただきたい。

田中 秀幸 氏

講師:田中 秀幸 氏
産業技術総合研究所/計量標準総合センター 工学計測標準研究部門 データサイエンス研究グループ 研究グループ長
2000年3月筑波大学大学院工学研究科修了、博士(工学)。2000年4月通商産業省工業技術院計量研究所入所。2001年産業技術総合研究所へ改組。現在へ至る。入所後一貫して計測における不確かさ評価をはじめとする応用統計分野の研究・普及に携わる。現在、JCGM-WG1・OIML代表委員、JCSS技術委員会委員などに就任。
ライフサイエンス
9月6日(水)10:30~12:30国際会議室
日本薬局方セミナー
日本薬局方に関する最近の話題
国立医薬品食品衛生研究所/副所長
- 齋藤 嘉朗 氏
- プロフィール
令和4年12月に日本薬局方第十八改正の第一追補が発出されたが、原案検討委員会では、現在、第十八改正日本薬局方第二追補、さらには第十九改正に向けての議論が行われている。また併せて、第十八改正日本薬局方第一追補の英訳も進んでいる。本講演では、これら最近の動きの概要を紹介する予定である。

齋藤 嘉朗 氏

講師:齋藤 嘉朗 氏
国立医薬品食品衛生研究所/副所長
国立医薬品食品衛生研究所 副所長
1989年九州大学大学院薬学研究科修士課程 修了、同年国立衛生試験所(現 国立医薬品食品衛生研究所)研究員、主任研究官、室長を経て、2010年医薬安全科学部長、2023年副所長。この間、1996年博士(薬学)取得。現在、東北大学、岡山大学、名古屋市立大学で客員教授。厚生労働省 薬事・食品衛生審議会臨時委員、日本薬局方原案検討委員会化学薬品委員会(1)座長。2022年日本薬物動態学会学会賞受賞。
第十八改正日本薬局方第ニ追補における理化学関連一般試験法・参考情報の改正案
北里大学/薬学部 教授
- 加藤 くみ子 氏
- プロフィール
日米欧三薬局方検討会議において「G-20 Chromatography」が調和され、第十八改正日本薬局方第一追補に収載された。また、これを反映しクロマトグラフィー関連試験法の改正や第十九改正日本薬局方原案作成要領の一部改正が行われた。本講演では、これらの試験法を概説するとともに、第二追補に収載される理化学関連一般試験法・参考情報案について紹介する。

加藤 くみ子 氏

講師:加藤 くみ子 氏
北里大学/薬学部 教授
東京大学薬学部卒業、東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了、東京大学にて博士(薬学)を取得。三共株式会社研究員、日本学術振興会特別研究員(PD)、武蔵野大学助教、国立医薬品食品衛生研究所薬品部室長を経て、北里大学薬学部教授、現在に至る。ナノ粒子製剤等の高機能性製剤・医薬品の特性解析研究を展開している。現在、厚生労働省 薬事・食品衛生審議会臨時委員、独立行政法人医薬品医療機器総合機構 専門委員を務める。
受賞:
2018年日本薬剤学会 永井記念国際女性科学者賞
2009年クロマトグラフィー科学会 奨励賞
新規参考情報 「せん断セル法による粉体の流動性測定法<G2-5-181>」について
星薬科大学/薬学部 教授
- 米持 悦生 氏
- プロフィール
せん断セル法による粉体の流動性測定法は,粉体試料を圧密しながら水平方向に横滑りさせたとき,非流動状態から流動状態に移行する際のせん断応力を計測する試験法である.講演では取得できる粉体特性パラメータの意味、測定時の注意点、さらに製剤設計への適用性について解説する。

米持 悦生 氏

講師:米持 悦生 氏
星薬科大学/薬学部 教授
1987年 | 千葉大学大学院薬学研究科 博士前期課程修了 |
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1987年 | 千葉大学薬学部 教務職員 |
1992年 | 千葉大学薬学部 助手 |
1997年 | 文部省在外研究員 ロンドン大学薬学部 |
1998年 | 東邦大学薬学部 助教授 |
2013年 | 星薬科大学 教授 |
2016年 | (独) 医薬品医療機器総合機構 日本薬局方 専門委員 物性試験法委員会 座長 |
日本学術振興会
9月6日(水)13:00~16:30国際会議室
日本学術振興会R053設計・計測・解析の協調プラットフォーム委員会 第1回公開講演会
計測分析データ共通フォーマット開発の現状と今後の展開「計測分析プラットフォーム第193委員会の活動成果と活用に向けて」
第一部 計測分析データ共通フォーマット開発の現状
共通フォーマット開発構想:計測分析機器を活用したDX推進に向けて
- 産業技術総合研究所 重藤知夫 氏

共通フォーマットの概要とデータ作成及び変換のガイドライン
- 九州工業大学 安永卓生 氏

スキーマチェッカによる共通フォーマットの構造検証
- 日本電子 高杉憲司 氏、中野和宏 氏


共通フォーマット活用で拡大する統合解析とMIプラットフォームに関するビジョン
- 島津製作所 山本 聡 氏

研究室DXに向けた共通フォーマットへの期待と課題
- 東京大学 小林 成 氏(講演者)、一杉太郎 氏


素材産業界からみた共通フォーマットの活用展望
- 旭化成 永富隆清 氏

第二部 計測分析データフォーマットから計測分析パスポートへ
設計・計測・解析の協調プラットフォーム委員会の目指すところ
- 産業技術総合研究所 藤本俊幸 氏

真のDXを支えるSMART規格と国際標準化戦略
- 産業技術総合研究所 出町公二 氏

ライフサイエンス
9月7日(木)10:30~12:30A会場
ヒトゲノム解読完了20周年記念特別企画
「先人の熱い思いに学び、現在の諸課題に挑戦し、未来を拓く」
「ヒトゲノム計画から30年、医学・生命科学・バイオテクノロジーの大変革」
東京大学/名誉教授
- 榊 佳之 氏
- プロフィール
ヒトゲノム計画開始から30年、生命科学やバイオテクノロジーの革命的な進展を3つのフェーズに分けて考察する。1)ヒトゲノムの扉を開いた「ヒトゲノム計画」の挑戦、2)「ヒトゲノム」という確固たる基盤の上に驚異的発展を遂げた生命科学、バイオテクノロジー、3)新しいバイオテクノロジー:人類の未来を拓くか?

榊 佳之 氏

講師:榊 佳之 氏
東京大学/名誉教授
東京大学理学博士。米国カリフォルニア大学ウイルス研究所研究員、三菱化成生命科学研究所副主任研究員、九州大学医学部講師・助教授を経て、1985年、九州大学遺伝情報実験施設教授。1991年~2004年 東京大学医科学研究所教授、2002年~2005年 ヒトゲノム国際機構(HUGO)会長、2004年~2008年 理化学研究所ゲノム科学総合研究センターセンター長。2008年~2014年 豊橋技術科学大学学長、2014年~2022年 静岡雙葉高等学校・中学校理事長
受賞・褒章など
東京大学名誉教授、九州大学名誉教授、豊橋技術科学大学名誉教授、理化学研究所名誉研究員
日本人類遺伝学会賞、中日文化賞、フランス教育功労賞、紫綬褒章、文化功労者、瑞宝重光章 他
DNA解析技術の開発
ーーーDNAシーケンサから1細胞および組織解析へーーー
フロンティアバイオシステムズ 代表取締役
日立製作所 名誉フェロー
- 神原 秀記 氏
- プロフィール
1980年代初頭からDNA解析関連システムの開発に従事し、キャピラリーアレーDNASを開発した。これを用いてヒトゲノム計画は終了し、DNAの医療応用が始まった。それには生体組織を構成する種々細胞の挙動を解析する必要があった。そこで、1細胞解析さらに組織の部位特異的解析に必要な技術開発を行ってきたので紹介する。

神原 秀記 氏

講師:神原 秀記 氏
フロンティアバイオシステムズ 代表取締役
日立製作所 名誉フェロー
1972年東大大学院博士終了、同年日立製作所中央研究所に入社。質量分析計用種々新イオン化技術開発に従事後、1982年よりDNAシーケンサー開発をスタート。ゲノム計画に寄与したキャピラリーアレーDNAシーケンサーを開発、さらに他に先駆けて1細胞解析技術および組織分析のためのマイクロバイオプシー技術の開発を行う。日立退社後、2017年フロンティアバイオシステムズ(株)を起業。旭日小受章、日本化学会賞、朝日賞、紫綬褒章、大河内賞など受賞多数
現在、日立製作所名誉フェロー、早稲田大学招聘研究教授、フロンティアバイオシステムズ社社長
なぜ日本で「次世代シークエンサー」が開発できなかったのか。
千葉大学/未来医療教育研究機構 特任教授
- 菅野 純夫 氏
- プロフィール
2003年のヒトゲノム配列決定は、ABI社のシークエンサーを使って成し遂げられた。このシークエンサーは日本の技術無くして実現しなかった。一方、現在のゲノム医療の革命をもたらした「次世代シークエンサー」については、日本の技術的貢献はほとんどなく、欧米の独壇場になっている。この差がどこから生まれたのか考察してみたい。

菅野 純夫 氏

講師:菅野 純夫 氏
千葉大学/未来医療教育研究機構 特任教授
氏名 菅野純夫(すがのすみお)
現職: | 千葉大学未来医療教育研究機構 特任教授 |
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1978年3月 | 東京医科歯科大学医学部卒業 |
1982年3月 | 東京大学医学系研究科修了 学位:医学博士 |
1982年4月 | 日本学術振興会特別研究員 |
1983年4月 | 東京大学医科学研究所ウイルス研究部 助手 |
1992年8月 | 同研究部 助教授 |
2000年6月 | 同研究所ヒトゲノム解析センター 助教授 |
2004年4月 | 東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授 |
2018年4月 | 東京医科歯科大学 非常勤講師 |
2020年2月 | 千葉大学未来医療教育研究機構 特任教授 |
総合司会進行・モデレーター
バイオディスカバリー/代表取締役
- 岩瀬 壽 氏
ライフサイエンス
9月7日(木)13:00~14:30A会場
生命科学研究を加速する未踏分析技術へのグローバルな挑戦
はじめに – 生物工学研究における分析機器の重要性
広島大学/大学院統合生命科学研究科 教授
- 中島田 豊 氏
- プロフィール
目覚ましく発展するバイオテクノロジーの研究開発において、最先端の分析技術および分析機器の活用が必須となっている。ここでは、本セミナーの趣旨と共に、最先端の研究開発を加速するためのバイオテクノロジー研究者と分析機器開発者との協働の重要性をお話したい。

中島田 豊 氏

講師:中島田 豊 氏
広島大学/大学院統合生命科学研究科 教授
1995年 名古屋大学大学院工学研究科化学工学専攻博士後期課程修了後、広島大学工学部第三類発酵工学 助手。その後、2003-2004年 オランダ・ワーヘニンゲン大学客員研究員(文科省在外特別研究員)、2006年東京農工大学大学院工学研究科システム化学工学専攻 助教授、2008年 広島大学大学院先端物質科学研究科分子生命機能科学専攻 准教授、2014年 同 教授、2019年 広島大学大学院統合生命科学研究科生物工学プログラム(研究科改組)教授 現在に至る。
希少細胞のトランスクリプトミクスを可能とする細胞操作技術
東京農工大学/大学院工学研究院 教授
- 吉野 知子 氏
- プロフィール
ヒトの身体は、1つの受精卵から分裂・分化を繰り返してできた約60兆個の細胞集合体で構成されているが、その中にはがん化や老化した細胞がしばしば出現し、疾病の原因となる。この様な本来同一のゲノムを保有する細胞集合体の中にも不均一性が生じており、その理解には単一細胞レベルでの解析が必須となる。本セミナーでは、この様な希少な細胞を生体内から分離し、単一細胞のトランスクリプトーム解析まで行う技術を概説するとともに、本技術のがん診断やがんの基礎研究への展開について紹介する。

吉野 知子 氏

講師:吉野 知子 氏
東京農工大学/大学院工学研究院 教授
東京農工大学大学院 工学研究院 生命機能科学部門 教授。
2005年 東京農工大学 大学大学院 博士後期課程修了 博士 (工学)、早稲田大学生命医療工学研究所 助手、2006年 東京農工大学大学院 特任助教授、2011年 同大学の准教授を経て2018年より現職。
代謝物分析の高度化に向けた超臨界流体抽出・クロマトグラフィー装置の開発
九州大学/生体防御医学研究所 教授
- 馬場 健史 氏
- プロフィール
我々のグループでは,ユニークな性質を有する超臨界流体をメタボローム解析に効果的に適用することを目的として,種々の超臨界流体抽出分離技術の開発を試みている.本講演では,これまでに島津製作所と取り組んできたSFE-SFC-MS装置の開発について紹介させていただき,代謝プロファイリングの有用な分析ツールとなりうる超臨界流体抽出分離技術の可能性について皆様と共有させていただきたい.

馬場 健史 氏

講師:馬場 健史 氏
九州大学/生体防御医学研究所 教授
1994年3月 | 岡山大学農学部総合農業科学科卒業 |
---|---|
1996年3月 | 岡山大学大学院農学研究科修士課程修了 |
4月 |
株式会社日本生物科学研究所 研究員 |
1997年5月 | 株式会社JBDL 主任研究員 |
2001年3月 | 大阪大学大学院工学研究科博士後期課程単位取得退学 |
4月 |
日立造船株式会社 主任研究員(NEDOプロジェクト博士研究員) |
11月 |
大阪大学大学院工学研究科学位(工学博士)取得 |
2006年4月 | 大阪大学大学院薬学研究科 助手(2007年 同助教) |
2008年4月 | 大阪大学大学院工学研究科 准教授 |
2015年3月 | 九州大学 生体防御医学研究所 教授 |
(兼任:大阪大学大学院工学研究科 特任教授,2015年4月より同招へい教授)
メタボロミクスデータを処理し、仮説を導出するには
大阪大学/大学院情報科学研究科 教授
- 松田 史生 氏
- プロフィール
質量分析法を用いたメタボロミクスでは、代謝物シグナルのピークピッキング、代謝物プロファイルの可視化といったデータ処理に加え、含量が増減した代謝物リストからその背後で働く分子メカニズムに関する仮説の導出が求められる。メタボロミクスデータを処理し、仮説を導出する技術の現状と今後の展望について紹介する。

松田 史生 氏

講師:松田 史生 氏
大阪大学/大学院情報科学研究科 教授
平成14年 京都大学農学研究科応用生命科学専攻博士課程修了、科学技術振興機構CREST 研究員、理化学研究所植物科学研究センター研究員、神戸大学自然科学系先端融合研究環重点研究部准教授、大阪大学大学院情報科学研究科バイオ情報工学専攻准教授を経て、平成29年から同教授、現在に至る。
総合討論・ゲスト
バイオディスカバリー/代表取締役
- 岩瀬 壽 氏
ライフサイエンス
9月7日(木)15:00~16:30A会場
未踏分析技術が可能にする新時代創薬の幕開け
未踏計測科学が切り開く未来型創薬の展望
東北テクノアーチ(TLO)/社長補佐・産学連携アドバイザー
- 根本 靖久 氏
- プロフィール
クライオ電顕、ナノテラスといった数多くの未踏計測技術の発展が、Undruggable Targetに対する新たな分子構造ベースでのマルチモーダル創薬の可能性を広げている。本セッションでは、そのような未来型創薬の潮流と可能性について次世代核酸、PROTAC創薬等に焦点を当てて紹介する。

根本 靖久 氏

講師:根本 靖久 氏
東北テクノアーチ(TLO)/社長補佐・産学連携アドバイザー
東北大学大学院医学系研究科で博士号取得後、製薬会社で研究・商品企画に携わり、ベンチャーの起業・経営も経験しました。その後、東北大学でURAセンターの設立に関わり、研究プロジェクトのプレアワードやマネジメントに携わりました。さらに、内閣府の総合科学技術・イノベーション会議事務局(CSTI)で上席科学技術政策フェローも務めました。現在は、TLO代表の補佐を務める一方で、ファイナンス専門職(MBA)のスキルを活かして、ライフサイエンス系のディープテック・ベンチャーの起業支援もしています。
高活性触媒的標的RNA切断機能付与型人工核酸医薬による新時代核酸医薬の展望
東北大学/多元物質科学研究所 有機・生命科学研究部門主任 教授
- 和田 健彦 氏
- プロフィール
従来核酸医薬は細胞内導入量が非常に低く、RNase Hを活用したRNA選択的消化に基づく触媒的核酸医薬戦略が注目されているが触媒回転数が低く薬効向上は限定的であった。我々は、標的RNAの位置選択的消化機能機能を付与した次世代型核酸医薬・キメラ人工核酸医薬を用い、標的RNA消化効率を飛躍的に向上させることに成功し、低濃度でも効果的な核酸医薬効果を発現した。今後Undruggableな細胞内分子標的を対象とした次世代核酸医薬への展開が期待されている。

和田 健彦 氏

講師:和田 健彦 氏
東北大学/多元物質科学研究所 有機・生命科学研究部門主任 教授
東北大学多元物質科学研究所教授(工学博士):大阪府生まれ、1984年大阪大学工学部卒業、1989 年 大阪大学大学院工学研究科博士後期課程修了、1989年大阪大学工学部助手、1995年大阪大学工学部助教授、2007年より現職、この間、1998年米国コロンビア大学在外研究員、2003年JSTさきがけ「合成と制御」研究員、東大、名大、九大、岐阜大、長崎大、東京医科歯科大等の客員教授、1994年(現) 高分子研究奨励賞、2001年日化生体機能関連講演賞、2010年光化学協会賞等〈研究テーマ〉生命化学、ケミカルバイオロジー、核酸化学、超分子化学、有機光化学、機能高分子化学、核酸医薬開発 等
Undruggableな分子標的をdruggableにするPROTAC創薬研究の展望
東北大学/大学院薬学研究科 教授
- 岩渕 好治 氏
- プロフィール
PROTACは、ユビキチンープロテアソーム蛋白質分解系を巧みに“ハイジャック”して、かつて低分子化合物では対象とは出来なかった細胞内の疾病関連蛋白質を創薬の対象とすることを可能とした画期的創薬モダリティとして注目されている。本講演ではPROTAC分子の設計・合成に預かるケミストの視点からの展望を解説する。

岩渕 好治 氏

講師:岩渕 好治 氏
東北大学/大学院薬学研究科 教授
東北大学大学院薬学研究科教授。1963年山形県生まれ。1989年日本学術振興会特別研究員、1991年東北大学大学院薬学研究科博士課後期程修了、1991年米国スクリプス研究所博士研究員、1992年蛋白工学研究所研究員、1995年生物分子工学研究所研究員、1998年長崎大学薬学部助教授、2002年7月より現職。2020年日本薬学会化学系薬学部会長、2021年日本薬学会副会頭、2023年日本薬学会会頭。高選択的有機合成手法の開発と生物活性化合物の立体制御合成への応用を行う。2012年日本薬学会学術振興賞受賞。
標的タンパク質分解誘導による医薬品パイプライン充実化
アステラス製薬/プロテインデグレーター部門長
- 早川 昌彦 氏
- プロフィール
鍵と鍵穴の関係から触媒のはたらきへ。合成医薬品の創薬にパラダイムシフトが起きつつある。アステラスはその最先端で、従来標的にできなかったタンパク質へアプローチしている。KRAS変異をもつがんの開発候補品を皮切りに、他疾患へ展開する取り組みを紹介する。

早川 昌彦 氏

講師:早川 昌彦 氏
アステラス製薬/プロテインデグレーター部門長
1994年名古屋大学理学研究科博士前期課程を修了。同年4月山之内製薬(現アステラス製薬)に入社。2008年 東京理科大学で博士号取得(薬学)。メディシナルケミストとしてがん・泌尿器等の低分子創薬を担い、複数の上市品、臨床開発品の創出に貢献。The Scripps Research Institute (Professor Carlos F. Barbas III)への留学を経て、2012年より、研究企画部門で、研究本部の実行計画策定等に従事。2018年モダリティ戦略室長、2019創薬アクセレレーターユニット長、2022年10月より現職。
先端材料
9月7日(木)10:30~12:00B会場
エネルギー産業の低炭素化、支える材料技術開発
エネルギー産業の現状と今後の課題
日本エネルギー経済研究所/電力・新エネルギーユニット 担任補佐 研究理事
- 小笠原 潤一 氏
- プロフィール
電気事業を中心にエネルギー産業の低炭素化に向けた現状と課題を紹介する。電気事業では自由化に伴う供給力不足や高エネルギー価格による電気料金上昇が問題になっている。それに加えて低炭素化に向けて、水素・アンモニアの活用や分散型供給力の活用に向けた技術開発が課題になっている。

小笠原 潤一 氏

講師:小笠原 潤一 氏
日本エネルギー経済研究所/電力・新エネルギーユニット
担任補佐 研究理事
1995年10月 | 日本エネルギー経済研究所入所、政策予測研究グループ勤務 |
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2000年4月 | 総合研究部第2研究室(電力) 研究員 |
2004年4月 | 産業研究ユニット 電力・原子力グループリーダー |
2018年7月 | 電力・新エネルギーユニット 担任補佐 電力グループマネージャー 研究理事 |
2022年4月 | 電力・新エネルギーユニット 担任補佐 研究理事 |
高効率水素液化を実現させる磁気冷凍材料開発研究
物質・材料研究機構/エネルギー・環境材料研究センター 水素関連材料グループ NIMS特別研究員
- 北澤 英明 氏
- プロフィール
我々は、磁気冷凍による液体水素のコストダウンや液化水素のゼロボイルオフを目指し、高効率磁気冷凍システム開発を進めている。磁気冷凍システム開発では、大きな磁気エントロピー変化示す磁気冷凍材料開発が重要な開発要素の一つである。本講演では、我々の研究開発プロジェクトの概略を述べ、巨大磁気熱量効果を示す候補材料に関して中性子散乱法を用いた最近の研究成果を紹介する。

北澤 英明 氏

講師:北澤 英明 氏
物質・材料研究機構/エネルギー・環境材料研究センター 水素関連材料グループ NIMS特別研究員
理学博士(1988年)。専門は、磁性物理学。JST未来社会創造事業「磁気冷凍技術による革新的水素液化システムの開発」(研究開発代表者(PM):西宮 伸幸、2018年度~)で磁気冷凍材料開発を推進。国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS)エネルギー・環境材料センター特別研究員。東北大学大学院理学研究科物理学第二専攻博士課程単位取得満期退学(1987年)、理化学研究所 (1987年)、金属材料技術研究所(1995年)、物質・材料研究機構先端材料解析研究拠点副拠点長(2016年)を経て、2018年より現在に至る。著書は「環境・エネルギー材料ハンドブック」(2012年、オーム社、分担執筆)。
環境
9月7日(木)13:00~14:30B会場
使用済みプラスチック再資源化に向けた企業連携活動
アールプラスジャパン/代表取締役社長
- 横井 恒彦 氏
- プロフィール
社会課題である使用済みプラスチックの処理に関し、米国バイオ化学ベンチャー企業であるアネロテック社が進める高効率なケミカルリサイクル技術開発を、40社に及ぶ企業連携により支援。コアとなる技術の概要に加え、効率的な資源回収の仕組みづくりなど、循環社会の実現にむけ活動している内容を紹介する

横井 恒彦 氏

講師:横井 恒彦 氏
アールプラスジャパン/代表取締役社長
1961年愛知県小牧市生まれ。84年サントリー株式会社入社。酒類・清涼飲料を中心に生産設備の設計・導入を担当。2002年九州熊本工場の建設、立上げ、運営を経験後、上海にて清涼飲料部門の生産部門を統括。2016年帰国後は包装資材の開発・調達責任者として、主に飲料用PETボトルのサステナブル化に注力。米国アネロテック社による木質バイオマスからPETボトルをつくる技術を発展させ、使用済みプラスチックの再資源化技術を社会実装するべく2020年春、(株)アールプラスジャパンを設立し現在に至る。
食品
9月7日(木)15:00~16:30B会場
よりおいしいご飯を食卓へ
米の食味とその評価
新潟薬科大学/応用生命科学部 特任教授
- 大坪 研一 氏
- プロフィール
米のおいしさとその評価方法について紹介する。例として、タンパク質含量や澱粉微細構造の測定、米粉の酵素活性の測定及び糊化特性の評価、米飯の物性測定および呈味成分測定などが挙げられ、これらの測定値を説明変数とする多変量解析によって食味を推定する。

大坪 研一 氏

講師:大坪 研一 氏
新潟薬科大学/応用生命科学部 特任教授
農水省食品総合研究所(1981~2008年)で米の品質利用に関する研究に従事。新潟大食品製造学研究室でも米の研究を続け(2008~2016年)、その後、新潟薬科大学応用生命科学部で現在に至っている。この間、御茶ノ水女子大、東京農業大で客員教授。現在、日本、水稲品質・食味研究会副会長およびメディカルライス協会副理事長も兼務している。日本食品科学工学会技術賞、日本応用糖質科学会学会賞、日本農業研究所賞、日本農学会賞などを受賞。米の科学(1995年)、米飯食品ビジネス事典(2001年)、米粉BOOK(2012年)、お米の未来(2023年)等を編集・執筆。
炊飯米評価に関する分析及び、業態別の提案について
伊藤忠食糧/米穀本部米穀サポートチーム
- 安藤 美紀子 氏
- プロフィール
業態により求められるご飯の状態は様々である。顧客が求める状態をいかに数値化するかは私たち実需者にとって永遠のテーマである。当社は検査機器を駆使し、独自の数値展開を実施したり顧客からの要望に合った検査方法を作り出したりしている。今後も業態に合わせた提案ができるような検査方法を模索していく。

安藤 美紀子 氏

講師:安藤 美紀子 氏
伊藤忠食糧/米穀本部米穀サポートチーム
学歴
平成10年3月 | 女子栄養大学短期大学部 食物栄養学科 卒業 |
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職歴
平成10年4月 | 農林水産先端技術研究所 研究第一部 入所 イネゲノムプロジェクト所属 |
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平成13年9月 | 一身上の都合により同研究所 退所 |
平成13年9月 | アドバンテック株式会社 入社(理化学研究所 生体分子機能研究室 配属) |
平成14年11月 | 一身上の都合により同社 退社 |
平成14年11月 | 伊藤忠ライス株式会社 入社(現 伊藤忠食糧株式会社) |
平成21年1月 | 出産のため一時退社 |
平成27年8月 | 伊藤忠食糧株式会社 入社 |
現在に至る |
DX
9月8日(金)10:30~12:00A会場
ロボットとAIが実現する研究の自動化・遠隔化
ロボティック・バイオロジー・インスティテュート/取締役
- 夏目 徹 氏
- プロフィール
パンデミック、コロナ禍、ロックダウンが現出し、テレワークが現実の生活として社会に浸透するとともに、自動化・遠隔研究が希求の事項となった。本講演では自動化・遠隔化が生み出す真の価値を議論し、ライフサイエンスにAI・機械学習を実装するためのデジタル・トランスフォーメーション(DX)の実体であることを論じる。また、煩雑で変更の多いライフサイエンスの作業を自動化するための戦略と、AIとの融合事例も紹介する。

夏目 徹 氏

講師:夏目 徹 氏
ロボティック・バイオロジー・インスティテュート/取締役
国立研究開発法人産業技術総合研究所 細胞分子工学研究部門 首席研究員(2020~現在 兼務)、筑波大学客員教授(2017~現在)、東京都臨床医学総合研究所客員研究員(2007~現在)。
受賞歴 第12回(平成26年度)産学官連携功労者表彰 日本経済団体連合会会長賞 「バイオ関連作業用ヒト型汎用ロボット「まほろ」の開発」(2014)、第7回 ロボット大賞優秀賞 「まほろ(バイオ産業用汎用ヒト型ロボット:ラボドロイド)」(2016)
DX
9月8日(金)13:00~14:30A会場
化学業界・研究開発の最先端DX
実験自動化とマテリアルズインフォマティクスによる研究開発のDX
旭化成/デジタル共創本部 インフォマティクス推進センター R&D DX部 部長
- 夏目 穣 氏
- プロフィール
マテリアルズインフォマティクス(MI)は材料開発を加速するデータ駆動の手法として近年、非常に注目されている。本講演では、更に革新的な材料探索への挑戦の一環として、実験自動化や簡易計測、材料シミュレーションなどの技術とMIを組み合わせた取り組みの概要を紹介する。

夏目 穣 氏

講師:夏目 穣 氏
旭化成/デジタル共創本部 インフォマティクス推進センター R&D DX部 部長
2002年 旭化成株式会社入社。材料シミュレーションや統計解析等を専門に半導体、蓄電材料等の研究開発に従事。2004-2007年 NEDO「高効率有機デバイスの開発」プロジェクト研究員。2016-2018年 内閣府政策調査員。2021年より現職。博士(工学)。
デジタル化と自動化による研究開発加速に向けた取り組み
三菱ケミカル/Science & Innovation Center, Materials Design Laboratory 主任研究員
- 田邊 祐介 氏
- プロフィール
三菱ケミカルでは自動実験設備や高性能計算機を導入し、デジタル化と自動化による研究開発加速に向けて取り組んでいる。講演では、産総研との共同研究によるハイスループット装置×ベイズ最適化の活用を鍵とする自律的な高速触媒反応開発事例を紹介する。具体的には自動装置の使いこなし、実験機器からのデータETLにおいて直面した課題と解決策について述べた後、ベイズ最適化を活用したその成果と将来展望について発表する。

田邊 祐介 氏

講師:田邊 祐介 氏
三菱ケミカル/Science & Innovation Center,
Materials Design Laboratory 主任研究員
2005年3月 | 岡山大学 工学部物質応用化学科 卒業 |
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2007年3月 | 京都大学大学院 人間・環境学研究科相関環境学専攻 修了 |
2010年3月 | 京都大学大学院 理学研究科化学専攻 博士後期課程 修了 博士(理学) |
2010年4月 | 横浜ゴム株式会社 入社 (2013年4月より課長補佐) その間、NEDO超超PJ出向研究員(2016-2019)、理研客員研究員(2015-2016)を兼務 |
2019年12月 | 横浜ゴム株式会社 退社 |
2020年1月 | 三菱ケミカル株式会社 入社(2020年1月より主任研究員) |
DX
9月8日(金)15:00~16:30A会場【同時通訳付き】
LADS OPC-UA : 研究・分析機器のための「共通言語」
SPECTARIS LADS OPC UA ジョイントワーキンググループ 最高技術責任者
- Dr. Matthias Arnold 氏
- プロフィール
現在、実験・分析機器を情報ネットワークに統合することが課題となっています。これらの機器は、ベンダー固有の通信プロトコルを使用していることが多く、実験・分析領域のデジタル化を妨げています。
幸いなことに、解決策が目前に迫っています。LADS OPC UAのコンパニオン仕様は、2023年秋に発行される予定です。これは、実験・分析機器のワークフローへの統合を簡素化することを目的としており、遠隔監視・制御、ワークフローオーケストレーション、結果管理、サービス・資産管理などの重要なユースケースに対応しています。デジタル化と自動化を可能にすることで、LADSは既存の障壁を克服します。
実験・分析機器向けの通信仕様を設計する際の主な課題の1つは、機器の種類が多様であることです。この課題に取り組むため、LADSは、機器タイプにとらわれないモデリングなど、さまざまな設計原則を採用しています。
LADSは、安全で広く受け入れられている産業用標準であるOPC UAをベースにしています。また、OPC UA Companion Specificationとして正式に発行され、OPC UA準拠機器/システムとの互換性と相互運用性を確保します。
今回の講演では、多様なOPC UAエコシステムを利用して、実験・分析機器と協働ロボットや移動型ロボットの統合の例をご紹介します。これにより、LADS OPC UAがラボ設備運用の自動化と効率向上のためにどのような力を発揮するかをお示しします。

Dr. Matthias Arnold 氏

講師:Dr. Matthias Arnold 氏
SPECTARIS, LADS OPC UA Joint Working Group/Technical Lead
Research background in industrial connectivity (PhD, RWTH Aachen University of Technology)
- 産業用コネクティビティに関する研究(アーヘン工科大学博士課程修了)
- バイオテクノロジー研究・実験設備およびサービス分野における起業およびCTO
- ラボ機器ベンダー用デジタル・プラットフォーム、チーフアーキテクト
- https://www.linkedin.com/in/matthias-arnold-a66810109/
環境
9月8日(金)10:30~12:00B会場【同時通訳付き】
環境中汚染物質の分析
大気中ナノ粒子の特性及びその健康リスク
金沢大学 /理工研究域 地球社会基盤学系 特任教授,金沢大学 名誉教授
- 古内 正美 氏
- プロフィール
その健康リスクの高さから注目されている大気中に浮遊する直径が0.1ミクロン以下の「ナノ粒子」について、その測定手法、主に東アジアを中心とした現状、健康リスクおよび最近の環境ナノ粒子関連の動向について紹介する。

古内 正美 氏

講師:古内 正美 氏
金沢大学 /理工研究域 地球社会基盤学系 特任教授,金沢大学 名誉教授
1981年 | 豊橋技術科学大学 工学部卒業(エネルギー工学) |
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1983年 | 豊橋技術科学大学大学院 修士課程修了(エネルギー工学) |
1983~92年 | 豊橋技術科学大学(教員)(粉体工学) |
1992年7月~ 2023年3月 |
金沢大学(教員)(集塵技術、エアロゾル計測技術、環境動態解析等) |
2007年12月~ 2023年3月 |
金沢大学理工研究域 教授 |
2018年8月~現在 | タイ・プリンスオブソンクラ大学環境管理学部 Honorary Professor |
2022年4月~現在 | JST/JICA SATREPS・カンボジアにおける大気汚染リスク管理プラットフォームの構プロジェクト代表 |
2023年4月~現在 | 金沢大学理工研究域 特任教授、金沢大学名誉教授 |
ベトナム・ハノイの都市部微小粒子状物質におけるAhRアゴニストの毒性同定と評価
ベトナム国家大学 ハノイ自然科学校 教授
- Professor Le Huu Tuyen 氏
- プロフィール
環境中の粒子状物質の粗抽出物におけるAhRリガンド活性(CALUX-BaPEQs)は、PM2.5(269~612、平均488 ng/m3)がPM2.5~10(6~42、平均28 ng/m3)、PM>10(6~8、平均7 ng/m3)と比較して有意に高いことが判明しました。全多環芳香族炭化水素(PAHs)は、PM2.5-10(9~23、平均14 ng/m3 dw)およびPM>10(1.6~8、平均5 ng/m3)よりもPM2.5(172~580、平均354 ng/m3 )で高いレベルで検出されました。また、メチル化多環芳香族炭化水素(MePAHs)は、PM2.5(26~70、平均44ng/m3)でより高く、PM2.5~10(1~4、平均2ng/m3)およびPM>10(0.5~2、平均1ng/m3)では低く、親よりも残留性および毒性が強いことが分かりました。環境中の粒子状物質におけるTheo-BaPEQは、PM2.5が45%、PM2.5-10が38%、PM>10が36%とカウントされました。その結果、BbkFは微小粒子におけるTheo-BaPEQの主要なアゴニストであることが示された。また、CALUX-BaPEQs、総PAHs、総MePAHs、Theo-BaPEQs/MEQs/CEQsは、粗粒子と比較して微粒子が最も多くの化学成分や毒性活性を持つ可能性が示唆されました。また、AhRリガンド活性と変異原性および発がん性の間には強い相関関係があり(ピアソンのρ = 0.97および0.99、p < 0.001)、周囲の粒子状物質中のAhRリガンド活性が高いほど、変異原性および発がん性が高いことを示唆しました。生涯発がんリスク(ILCR)の推計結果は、摂取、経皮契約経路で許容レベルである10-6を上回りました。このことは、地域住民がこの地域の環境中粒子状物質に頻繁に暴露された場合、高い潜在的な発がんリスクに直面することを示唆しています。
キーワード:AhRリガンド活性(CALUX-BaPEQs)、全多環芳香族炭化水素(PAHs)、メチル化多環芳香族炭化水素(MePAHs)、Theo-BaPEQs、ハノイ

Professor
Le Huu Tuyen 氏

講師:Professor Le Huu Tuyen 氏
Vietnam National University
Le Huu Tuyen博士はVNU University of Scienceに在籍しており、スイス政府開発協力庁(SDC)の支援によるプロジェクト「ベトナム北部における環境科学技術分野の教育・研究・訓練のための能力開発」、有機塩素系農薬(OCPs)の調査・評価に関するプロジェクト、また、 国連大学の支援による、下水道や電子廃棄物リサイクル地域から採取した堆積物や地表水中のポリ塩化ビフェニル(PCB)、ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDEs)に関する研究プロジェクト、カナダ環境局の支援による「北極への人工汚染物質の大陸間大気輸送(INCATPA)」プロジェクトのサブプロジェクトである環境大気物質中の残留性有機汚染物質(POPs)についての研究プロジェクトに参加しています。
2014年、愛媛大学にて環境化学・生態毒性学で博士号を取得。研究では、街中の塵に含まれる多環芳香族炭化水素とその誘導体のヒトへの暴露をより包括的に評価するために、複合バイオ化学分析(ガスクロマトグラフィー-質量分析法とレポーター遺伝子アッセイ)を用いた新しいアプローチを適用しました。また、日本環境化学会の学生研究奨励賞(第23回環境化学シンポジウム、京都、2014年)でも研究が評価されています。
2016年には新しいプロジェクトに配属され、国家科学技術開発財団(Nafosted)-ベトナムの支援による、統合バイオアッセイ-化学分析を用いたハノイ-ベトナムからの環境粒子状物質(PM2.5およびPM10)中の多環芳香族炭化水素(PAHs)と関連化合物の毒性の特定および評価プロジェクトの主任研究者、および食品および食品包装材料に含まれるペルフルオロ化学物質(PFC)、多環芳香族炭化水素(PAHs)および関連化合物を含む発がん性化合物の可能性の調査および評価に関するプロジェクトの研究代表者となり、ベトナム国立大学、2016-2021年の財政支援を受けています。
重金属のリスク評価における安定同位体比分析の役割
東洋大学/生命科学部 教授
- 吉永 淳 氏
- プロフィール
わが国では近年、食品安全委員会によって、鉛やヒ素、カドミウムといった古典的な重金属類のリスク再評価が行われている。リスク評価における必須のコンポーネントとしてばく露評価があるが、安定同位体比分析を用いることで、リスク評価だけでなく、その先のリスク管理においても有用な情報が得られる。こうした分析からわかることを、鉛を主な例として紹介する。

吉永 淳 氏

講師:吉永 淳 氏
東洋大学/生命科学部 教授
1989年 | 東大医学系研究科保健学専攻修士課程修了 |
---|---|
1990年 | 東大医学系研究科保健学専攻博士課程中退 |
1990年 | 国立環境研究所化学環境部研究員 |
1999年 | 東大新領域創成科学研究科助教授 |
2016年 | 現職 |
環境
9月8日(金)13:00~14:30B会場
世界に広がる化学物質規制の最新動向
ストックホルム条約最新情報
経済産業省/製造産業局 化学物質管理課
- 入間川 伸一 氏
- プロフィール
ストックホルム条約(POPs条約)の概要
- -Annex-A 追加物質
- -リスク管理評価書を作成中の物質

入間川 伸一 氏

講師:入間川 伸一 氏
経済産業省/製造産業局 化学物質管理課
海外におけるPFAS規制動向
三井・ケマーズ フロロプロダクツ/経営企画室
- 石川 淳一 氏
- プロフィール
1)What is PFAS
2)EU PFAS Restriction Dossier & UK's RMOA
3)US PFAS Roadmap & PFAS restriction by States
4)Next step

石川 淳一 氏

講師:石川 淳一 氏
三井・ケマーズ フロロプロダクツ/経営企画室
1984年 | デュポン(株)入社 |
---|---|
1996年 | 三井・デュポンフロロケミカル(株)へ出向 |
2003~2004年 | 米国デュポン社へ出向 |
2005~2011年 | 帰任、フッ素系溶剤事業AP責任者 |
2012年~ | フッ素化学品事業ビジネス開発 |
2015年 | デュポン社フッ素事業をケマーズ社へ譲渡とともに ケマーズ社へ転籍 三井・ケマーズ フロロプロダクツ(株)へ出向 |
2018年~ | 経営企画室と兼務(経営企画室主務) |
欧州環境規制の動向(REACH/RoHS/エコデザインを中心に)
在欧日系ビジネス協議会/Policy Manager
- 三浦 哲三郎 氏
- プロフィール
世界の法規制に影響を与える欧州法規制の中でREACH/RoHS/エコデザインについて、どのように規制を進めているかを解説する。

三浦 哲三郎 氏

講師:三浦 哲三郎 氏
在欧日系ビジネス協議会/Policy Manager
1998年 株式会社堀場製作所入社
科学分析機器の営業、開発設計、事業戦略を経た後にグループ品質統括に従事
2021年よりブラッセル駐在。在欧日系ビジネス協議会で化学物質規制とサーキュラーエコノミー関連の事務局を担当。
環境
9月8日(金)15:00~16:30B会場【同時通訳付き】
プラスチックの汚染分析
大気中マイクロプラスチックの実態解明と健康影響
早稲田大学/創造理工学部
- 大河内 博 氏
- プロフィール
大気中マイクロプラスチック(Airborne MicroPlastics; AMPs)は人体摂取経路としても,地球規模の汚染経路としても重要性が指摘されている.本講演では,環境研究総合推進費で取り組んできたAMPsの採取および分析手法開発,国内外の実態解明,健康影響について得られた知見を紹介する.

大河内 博 氏

講師:大河内 博 氏
早稲田大学/創造理工学部
1989年早稲田大学理工学部卒業.1991年東京工業大学大学院総合理工学研究科修士課程修了後,神奈川大学工学部助手,2003年東京都立科学技術大学工学部助教授,2005年首都大学東京都市環境学部准教授,2006年早稲田大学理工学部助教授,2007年同創造理工学部准教授,2008年創造理工学部教授.2010年より創造理工学部教務副主任,2014年より2016年,2022年より理工学術院長補佐を歴任.日本環境化学会理事,大気環境学会常任理事,認定NPO法人富士山測候所を活用する会副理事長.
海洋における生分解性プラスチック試験とアンダマン海・タイ湾の海岸砂に含まれるマイクロプラスチックの定量化
タイ科学技術研究所(TISTR) 材料生分解試験室長
- Dr. Anchana Pattanasupong 氏
- プロフィール
1. はじめに
2. TISTRの生分解性試験センター
3. 海洋におけるプラスチックの生分解性
4. タイの海岸砂に含まれるマイクロプラスチック

Dr. Anchana Pattanasupong 氏

講師:Dr. Anchana Pattanasupong 氏
タイ科学技術研究所(TISTR) 材料生分解試験室長
Dr. Anchana Pattanasupongは、タイ科学技術研究院(TISTR)材料特性分析開発センターの材料生分解試験所(BioD)所長で、主に、堆肥化可能なプラスチック、洗浄剤、潤滑剤など、環境に優しい製品の生分解に関する研究・試験業務をされています。
マイクロプラスチックと人間:暴露の証明と危険の仮説
マルケ工科大学 生命環境科学部研究員(イタリア・アンコーナ市)
- Dr. Valentina Notarstefano 氏
- プロフィール
マイクロプラスチックは、人間の健康に対する新たな汚染物質です。本セミナーでは、マイクロプラスチックの人体への曝露と影響について、現在入手可能な情報の中から簡単にご案内します。まず、簡単なイントロダクションとして、マイクロプラスチックについて、その性質、組成、動物や人間の健康に害を及ぼす可能性のある暴露源について説明します。次に、マイクロプラスチックが動物や人間の生物に取り込まれるとどうなるかに焦点を当て、マイクロプラスチックによる人間の組織や体内の汚染について、文献から得られた証拠のいくつかを報告します。 最後に、マイクロプラスチックが引き起こす有害な影響について、動物やヒトの細胞を用いたいくつかの研究を用いて説明します

Dr. Valentina Notarstefano 氏

講師:Dr. Valentina Notarstefano 氏
マルケ工科大学 生命環境科学部研究員(イタリア・アンコーナ市)
マルケ工科大学(イタリア、アンコーナ)の生命環境科学科の研究員です。分子生物物理学研究室で、超分子複合体、新規生理活性化合物、マイクロプラスチックなどの高分子材料など、物理・化学系の特性評価に赤外およびラマン分光法を応用することに取り組んでいます。さらに、細胞や組織の形態化学的変化を分光学的に研究し、病態の診断に役立てるバイオスペクトロスコピーの分野にも取り組んでいます。
RSC-TIC2023
2023年9月7日(木) 9:30-17:30 および 9月8日(金) 9:30-17:15国際会議室
"Data Processing and the Use of Smartphones for Analytical Chemistry"
事前入場登録をしたうえで会場へお越しください。
英国王立化学会(RSC)と日本分析機器工業会(JAIMA)は、アジア最大級の分析機器・科学機器展であるJASIS 2023において、RSC-TIC(Royal Society of Chemistry-Tokyo International Conference)を共催しています。
RSC-TIC 2023では、「Data Processing and the Use of Smartphones for Analytical Chemistry」をメイントピックとします。 ただし、ポスター発表については、例年通り、分析科学・技術のあらゆる分野からの投稿を歓迎します。
RSC-TICオーガナイザー
久本 秀明 (RSCアナリストアソシエイトエディター、大阪公立大学)
ダニエル・チッテリオ(RSCフェロー、慶應義塾大学)
【招待講演】
招待講演者の全リストと詳細なプログラムは、決定次第、発表いたします。
"Deep Learning-enabled Computational Microscopy and Sensing"
University of California,Los Angeles
- Aydogan Ozcan
"Point-of-care Molecular Diagnostics on Smartphone"
Kyung Hee University
- Tae Seok Seo
"Unleashing the Potential of Nanomaterials and Smartphones for the development of Biosensing Technology and Diagnostics"
Ege University
- Suna Timur
"Smartphone Technologies for Point-of-Care Diagnostics"
Imperial College London
- Ali Yetisen
"Material based Induction of Neural Stem Cell Spheroid and the Application of Brain on a Chip"
National Tsing Hua University
- I-Chi Lee
"Development of Microfluidic Biosensor with Smartphones and its Application in Rapid Detection of Foodborne Pathogens"
Beijing Technology and Business University
- Ling Lin
"Paper-based optical chemosensor arrays"
The University of Tokyo
- Tsuyoshi Minami
"Wearable sweat glucose sensor designed as a waist strap connected with a smartphone readout"
Chulalongkorn University
- Nadnudda Rodthongkum

Aydogan Ozcan
University of California Los Angeles

Tae Seok Seo
Kyung Hee University

Suna Timur
Ege University

Ali Yetisen
Imperial College

I-Chi Lee
National Tsing Hua University

Antony Galea
Royal Society of Chemistry (RSC)

Ling Lin
Beijing Technology and Business University

Nadnudda Rodthongkum
Chulalongkorn University

Tsuyoshi Minami
The University of Tokyo
RSC-TIC 2023はJASIS 2023内で開催されますので、ご来場の際にはJASIS 2023の事前入場登録をお願いいたします。
一般聴講の方はJASIS 2023の入場証で聴講が可能です。
JASIS 2023 事前入場登録サイト
https://www.jasis.jp/en/visitor/howto.html
開催内容の詳細は以下のRSC-TIC 2023特設サイトをご覧ください。
https://www.jaima.or.jp/ic/rsc-tic/